第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
ゴメンも次の約束も何もかんも
飲みこんでしもうた
怒りは既に後悔に変わってる
やらなきゃイケないことも
分かってるのに
声が続かない
「チャント話さないと
相談にならない!
どうしたいの!」
ナナちゃんの声が
店内に響き
『て、鉄朗と話したい…です!
…終わりなんて…イヤや…!』
その勢いと声に釣られ
値打ちこいてた本音が引きずりだされた
「うん!そうだろうね!
本当に終わりで良いなら
相談しないでしょ?姫凪ちゃんは。
後悔する余裕もないくらい
妬いてイッパイイッパイだったんだね
ヨシヨシ…」