第21章 近過ぎたキミ⑥（及川徹）⚠兄×妹Ｒ18⚠

ユックリ話したくても
逸る二人の気持ちが

『徹…あの…ね』

「姫凪、オレ…」

「『あ、どうぞ…』」

言葉をぶつかり合わせてしまう
なかなか前に進まない会話に

痺れを切らす
二人の欲と本音

「姫凪
その顔はなにかな？
オレを煽ってるのかい？」

しがみついたまま
オレを見上げて
唇は物欲しそうに尖って

『煽られてくれるの？
あの…サクラ…ちゃん…とは…？
二人で会ったりとか…
彼女にするつもりだからじゃないの…？』

その先から零れる本音