第21章 近過ぎたキミ⑥(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
『徹…痛い…よ…』
「あ…ごめん……」
力を入れ過ぎた腕を緩めようとしたのに
『でも…嬉しいよ…
…私も…徹と居たい…
徹じゃないと…嫌だ……!』
緩めたくないよ
「姫凪…」
『徹…』
「『愛してる』」
隙間が愛で埋まっていく
別になんにも解決したわけじゃない
オレ達の未来が
見えない事には変わりはないけど
それでも
一人より二人
オレだけより
キミと
小さくていい
仄かでいい
光を守れる位置に
立てる今が
どんな正しい未来より
輝く未来に続いている気がしたんだ