第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
『あほ!鉄朗のあほ!!
…私の…どあほ…』
逃げ帰った自分の家
顔を枕に押し付けて叫ぶ
叫んでも叫んでも
モヤモヤ飛んでいかへん
あんなアホな別れ方して
後悔してんのに
"ゴメン"の言葉が出て来ーへん…
誰やねん!あの女!
親密過ぎるやろ
あんな子と秘密なんか作りなや
作るなら隠し通しや…
妬かして何が楽しいん?
…絶対妬いてるなんか言うたれへん
絶対…謝らへん…
鉄朗のアホ…
ホンマに追って来ーへん気なん…?
そう思った所で鳴る電話
鉄朗の名前に少し上がる気持ち