第21章 近過ぎたキミ⑥(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
チラッと視線を
サクラちゃんが寝ていたベットに
送ると
「木戸さんなら
先に戻ったわよ?」
先生が気を回して
教えてくれる
「どうしたの?
何か用事あるなら
早退はしてないから
教室に行ってみたら?」
「あ、いや。別に…
すいません
お世話になりました」
気を回し過ぎる先生に
一応お礼を言って
保健室を後にする
教室には行きたいよ
だってそこには
姫凪が居る…。
衝動のまま踏み込むのは
まだ現実と
あの夢の境目に居るオレには
出来なくて
「…昼休みがあるさ…」
一目散に走って行きたい気持ちを
必死に抑え込んだ