第21章 近過ぎたキミ⑥(及川徹)⚠兄×妹R18⚠
安心って言われても!
この色気のどこに安堵すればいいの!?
往生際悪くジタバタしろと
指令を送る脳が
「安心しろっつの
好きだ…姫凪……」
静かな言葉に抵抗する気を
一気に停止させられた
「やっとかよ、可愛いヤツ」
パッと離された手で
携帯用灰皿を取り出し
小さくなったタバコを飲み込ませ
「おいで?」
ポッケに仕舞うと同時に
また空いた手が私の肩を抱き寄せた
「時間あるから
ユックリ行こうぜー」
固まる私をそのまま
山頂に向かって歩かせ
少し開けた所へ…