第5章 ♑愛されたがりの愛し方(黒尾鉄朗)クロの日 完結
「ハームちゃーん?
迎えに来たぞー?」
あ、ハムちゃんってのは
俺の彼女
布施 姫凪の
アダ名的なヤツ。
『今日部活は?休みやっけ?』
バイト先の裏口から出て来た姫凪が
ビックリした様に目を丸める
「チョット怪我してなァ
病院のついでに迎えに来た
早上がりって言ってたろ?」
『怪我て!何しとるん!?
どこ怪我したんよ?!』
さっきよりビックリして
俺に駆け寄りあちこち
触って来る姫凪
本当に慌て方が小動物!
可愛過ぎね?
「なになにー?
介抱してくれるんですかァ?
ここじゃ危なっかしいから
俺ン家でジックリ癒やしてクダサイ」
忙しなく俺の周りでアタフタする
姫凪を腕の中に捕まえて
深く唇を重ねる