第4章 ♡良薬甘し(岩泉一)※お見舞いシリーズ※ 完結
「ん?熱じゃねぇの?
デコは冷てぇぞ?
じゃあ…あー…まだ火照って…
治まんねぇわけだ?」
『う…それは…』
図星が分かりやす過ぎ
本当に可愛過ぎて
「これは集中治療が
必要じゃね?なぁ?患者さん?」
『はい…おねがいします…』
俺がオマエに熱上げそうだ
『でも…本当に大丈夫かな?
はじめが熱出たら…』
「へーき。」
不安そうな姫凪の唇を
甘く噛んで
ニコリと笑いかけると
『根拠なしでしょ、その言い方』
ジトッとした目で俺を睨む
「あるって」
『ホント?なに?』
「教えねぇ。俺がもし風邪引いたら
教えてやるよ
だから姫凪…今は俺に
治療されとけ…
…早く治れよ?お姫様」
"なにそれ"なんて膨れながらも
俺にしがみつく姫凪を抱き締めて
甘い甘い第二幕を開始した