第4章 ♡良薬甘し(岩泉一)※お見舞いシリーズ※ 完結
『なによ!いつもエロいくせに!
急に付き合い始めに
戻ったみたいに硬派に
なっちゃってさ!
そのくせ…あんな…ドキドキ…させ…て
…もう!…バカ!
煽ったまんま放置するなぁぁ!』
飛び上がるような背伸びをして
チュッと唇に
吸い付いて来た姫凪が
『感染したら
責任持って看病する…!
だから…その…
はじめが欲しい…です…』
ゴロゴロと胸に顔を擦りつけ
チラリと俺を見上げる
「ワガママかよ」
『…イヤ?ダメ…?』
「そう思ってるように見えるかよ?」
分かるだろ?オマエなら
ニヤリと笑いかけると
『分からない…から…
チャント言って…?
はじめ…も…』
赤い顔がイタズラに微笑む