第20章 近過ぎたキミ⑤(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
「バラバラでも良い
全部聞いてやるから」
『無理…』
だって自分でも
何を話せば良いのか分かんない
何を話したいのかも分かんない
愚痴とか悲しいのとか
全部全部グチャグチャで
纏まって話せる状態じゃないのは
自分が一番分かってるもん
首を振り続ける私に
「大丈夫だから
お前が何言ってんだ?って思っても
お前が頑張って話した言葉なら
俺には届く。
だから溜まっちまった事
全部吐き出して良いんだよ
姫凪…何があった?」
嶋田さんの声が
力強く響いた