• テキストサイズ

甘い甘くない甘い【ハイキュー】

第5章 ☆告白のタイミング【岩泉一】




「俺だってシホが好きだ…っ」



やっと言えたその言葉はどこか少しカッコ悪く感じて、真っ直ぐに見つめてきた彼女の目を見ることができない。

あー…先に言われるなんて思わねぇだろ…




「……ハジメくん、やっぱりカッコいいや」




何度も彼女は俺のことをカッコいいと言う。
カッコよくなんてない、カッコよくなんてねぇよ俺は。



ただそう思うのに、シホの今の嬉しそうに微笑むその顔が頭から離れなくなって、目が離せなくなって、


…もう余裕がない。




グッと掴んでいた手を引き、彼女を引き寄せる。
さっきとは全く違う。
俺より小さい彼女を抱きしめる。



「…俺別にカッコよくないからな」


「ううん、カッコいい。好き」




そう言って俺の胸に顔を埋める彼女は、
さっきよりも熱かった。





おわり




/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp