第4章 *敬語系男子【赤葦京治】
マネージャーになってもう1年経った。
そして赤葦と付き合って数ヶ月、分かったことがあった。
「ねぇ、赤葦?」
「なに?」
「私この前赤葦と木兎先輩のお喋りしてる動画撮ったの」
「なんでそんなの撮ったの…」
なんとなく、本当にただなんとなく部活終わりに動画を撮ろうとした。
なんでかしらないけど、木兎先輩と赤葦が話してるところを見るのがかなり好きなのだ。
その撮った動画を何度も何度も再生してしまうほど。
この流れを赤葦に熱弁すると、意味が分からないと言ってため息をつかれた。それもそうだ。
でも違う、木兎先輩だけじゃなかったのだ。
「私、先輩と話す赤葦を見るのが好きなのかも知んない」
「……すごい意味分からないんだけど」
うっ、そんな微妙に引いてるような顔して見ないでほしい。
まだ続きがあるんだってば。