第1章 *とっくに普通以上だったよ【国見英】
…国見くんエロい。
私を見る目も、声も手つきも。
それでもたまに、私と目が合った時優しく笑うから、
もう目が離せなくなる。
国見くんの手が私の太ももに伸びてきた。
あぁ、もうきちゃった。
もう抵抗なんて出来ない。いや、するつもりもない。
私はもうこの快感に溺れるのが良くなって、
国見くんの首に手を回した。
だってまだ、言ってないことがある。
「前田…?」
不思議に思ったのか、国見くんは一時的に手を止める。
「好きだよ、英…」
「……っ、本当ズルいよね」
国見くんはそう呟いて私をぎゅっと抱きしめた。
あったかい、しかも意外と体しっかりしてる…。
その後、休む暇なく抱かれたのは言うまでもない。