第2章 君の隣
嬉しそうに
くるみの話をする村上くんを横目に
もう忘れてしまおうとか!
くるみってどんな顔やったけ?
みたいな
そんなみんながやりがちなことは
しっかりとやってきたけど
俺の"やる気スイッチ"並に
気持ちの切り替えスイッチが
まったくもって見つかる気配さえないまま
3ヶ月という月日が過ぎようとしていた…
3ヶ月と1日がたった今日も
相変わらずぼんやりとやる気もない俺に
村上くんは突然寄ってきて
「今日家で一緒に飯食おか(笑)?」
なんて八重歯をぎらんぎらんに
光らせながら笑いかけてくる…
なんでそんな地獄みたいなとこに
自ら進んで行かなあかんねん!!
なんて想ってはみたものの
この目でちゃんと二人を見れば
切り替えスイッチなんてものを
必死に探さなくても
諦めがつくかも…?
そんな考えが頭を霞め
村上くんの誘いに
自ら甘んじて頷いてみたんや…