• テキストサイズ

夏の風

第2章 君の隣


嬉しそうに

くるみの話をする村上くんを横目に



もう忘れてしまおうとか!

くるみってどんな顔やったけ?



みたいな


そんなみんながやりがちなことは

しっかりとやってきたけど


俺の"やる気スイッチ"並に


気持ちの切り替えスイッチが


まったくもって見つかる気配さえないまま

3ヶ月という月日が過ぎようとしていた…




3ヶ月と1日がたった今日も

相変わらずぼんやりとやる気もない俺に


村上くんは突然寄ってきて



「今日家で一緒に飯食おか(笑)?」


なんて八重歯をぎらんぎらんに

光らせながら笑いかけてくる…



なんでそんな地獄みたいなとこに

自ら進んで行かなあかんねん!!



なんて想ってはみたものの



この目でちゃんと二人を見れば

切り替えスイッチなんてものを

必死に探さなくても

諦めがつくかも…?


そんな考えが頭を霞め



村上くんの誘いに

自ら甘んじて頷いてみたんや…
/ 67ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp