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タイトル未定(長編)

第1章 作成中


翔「喧嘩でもした?」



学校の帰り道、コソッと耳打ちしてくる翔くんに首を横に振る。

幸いにのは私達の前を歩いているから、このやり取りには気づいていない。

日中のにのはお世辞にも機嫌が良かったとは言えないので、いつも通り一緒に下校出来ることにホッとした。



翔「本当に?」

『うん、本当に喧嘩はしてない』

翔「そっか。まぁ、何かあったらいつでも言ってな」



そう言って私に笑いかけてくれる翔くん。

私達の気持ちを優先させて探ってこないところが翔くんらしい。



潤「お前ら何かあったの?」



私と翔くんがそんなやり取りを終えた頃、私達の目の前で潤くんがにのにそう問いかける。



和「何で?」

潤「何となく」

和「別に何もないよ」

潤「ふーん」



にのと潤くんの会話に翔くんと私は目を合わせる。

後ろを歩いている私達から2人の表情は伺えないけど、明らかに雰囲気は良くない。

それを知ってか知らずか、相葉くんが元気よく口を開いた。



雅「じゃあ、俺とにのはここで!」



いつもの分かれ道。

そのいつもが少し違うのは、私達と同じ方向に帰るはずのにのが相葉くんの方に足を向けていること。



翔「お、そうなの?」

雅「うん、ゲームすんの!翔ちゃん達も来る?」

翔「ん〜・・・行きたいのは山々だけど、今回はパス!」

潤「明日もテストだし、俺もやめとく」

雅「は?」



え、待って、ゲーム?

一緒に勉強しようっていう私の誘いを断ったのはこれが理由?

私に遊ぶ余裕なんてあるのか、なんて言っときながら自分はゲームしにいくだなんて・・・



『行く』

和「は?」

雅「おっけー!じゃあ、翔ちゃんと松潤また明日ねー!」



バイバーイと元気よく手を振る相葉くんと、こちらを見てポカンとしている翔くんと潤くんの温度差。

にのは翔くん達に挨拶することなく勝手に歩いて行ってしまい、私は一応翔くん達に手を振ってからにのを追いかけた。
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