第2章 知らないうちに…
入学式当日
新しいスーツに着替えて、朝早くから髪形をセットして入学式に出た。幸いなことに、浪人時代の友達も同じ大学に受かっていて、入学式からぼっちということはなかった。
ただ、人が多すぎで人酔いした私は、疲れはてて入学式が終わるやいなやそうそうに帰った。
その日の夜、千から電話があった。
「入学式どうだった?」
「疲れた…。あんなに人が多いとは思わなかった」
「まあ、総合大学だからそりゃ人は多いでしょうに」
「それにしても、多すぎ…。
あそこに毎日通うとかつらい…。
そもそも、朝起きれる自信ないもん」
「そんなに朝苦手だったっけ?」
「朝とか来なくていいよね!
ずっと、お布団のなかにいたくない?
一応、5時位に目は覚めるんだけどそのあといつも
二度寝するの。
お布団の誘惑には逆らえない( ・`д・´)キリッ」
「それ、威張っていうことじゃないから(笑)」
「うー、そういう千こそ朝平気なの?」
「まあ、俺は目覚しかけとけば起きれるから」
「なにそれ!?二度寝は!?」
「普通の人はしないからね?」
「!?そんなばかな!?」
「そんなんで、大学ちゃんと行けるの?」
「今、一番心配なのそれなんだよね…。
千、毎朝起こしてくれない?」
「別にいいけど?」
「ほんと!?ダメ元だったのに」
「いや、仮にも彼氏だしそのくらいはするよ?」
「ありがと~(*´∀`)」
「明日からでいい?」
「うん、お願いします」
こうして、私は素晴らしい目覚ましを手に入れたのでした(笑)