第3章 新たな出会い
家康「でも!」
政宗「とにかく家康は怪我の手当をしてくれ。俺は秀吉の抑制剤を持ってくる。」
そう言って部屋から出ていった。
「…………」
家康「…………」
家康さん、アルファのこと嫌いなのか?
俺は額に汗をかく。
冷汗というものだろう
家康「………そこ、すわって」
「は、はい!」
そう言うと家康さんは箱らしき物を棚から取り、蓋を開け、慣れた手つきで怪我していた所に軟膏を塗ったり、包帯を巻いてくれた。
家康「他に痛い所ない?」
「んーと…ないです!ありがとうございます!」
家康「どういたしまして。」
手当を終わると、また沈黙の嵐が始まる
「………」
家康「………」
何か話そう。うん。きっと家康さんも話したいはず…!
「あの」
家康「ねぇ」
まさかのおおおぉ!?
かぶったぁぁぁ!?
「お先にどうぞ」
家康「先にいいよ」
またかぁぁぁ!?
これは、俺から話したほうがいいのか??
分かんねぇ!!
「あの!」
家康「あのさ」
これはもう、運命共同体だな。
俺は家康さんの両手をガシっと掴み、
「これは運命だ!!!」
家康「………は?」
「え?」
家康「ぷっ笑……ははは笑」
いきなり笑いだした家康さんに目が点になる。
「俺なんか面白いことしました……?」
まだ笑ってる家康さん。
え、なになに。
気になる←
すると、抑制剤を取りに行って帰ってきた政宗さんが
政宗「お前ら楽しそうだな?」
「あ、政宗さん!お帰りなさい!」
政宗「あぁ、ただいま。所で?お前何で家康の手握ってんだ?」
「え?」
手の方を見ると、まだ家康の手を握っていた
「うわ!ご、ごめんなさい!」
手を離すと
掌に滲んでいた血が家康さんの手についてしまい、
「何か拭くもの拭くもの💦」
とあせっていると、
家康「くっ笑笑」
家康さんはまた笑う。
これは爆笑に近いぞ。
政宗「お前ら何やってんだ笑」
つられて政宗さんも笑う