第9章 真冬の日〈A×S〉
~A.
俺の家のリビングで、可愛くて笑うしょーちゃん
「雅紀もついに35〜」
頬が少し赤く染まり、酔いが回り始めたとわかる
「そう、来月まで同い年だよ」
「んふふ、うれしぃ」
酔ってるのか、やたらボディタッチが多い
我慢するの大変なのに、理性保ってるのに〜、!
「雅紀も〜、ついにぃ、35かぁ」
「しょーちゃんも35だよ」
そう言えば、そっかぁ何て言いながら俺の肩に
頭をのせてくる
「雅紀は優しいね、俺と二人でよかったの?」
頭を肩にのせた状態から、上目で見てくる
よかったの?って、また自分を下げるんだから…
「俺がいいって言ってるんだから、いいの!」
「ん、わかった、」
そう言って、コンビニの袋から小さいケーキを
取り出した
「温まっちゃうから、食べよ」
「そうだね、食べよっか」
日にち的に、クリスマスケーキになるから、やだって
珍しく言ったしょーちゃん。
その顔も可愛くて、あ〜、幸せ
「はいじゃあ、お誕生日おめでとう」
お皿に移したケーキを両手で持って可愛く
笑うしょーちゃん
「ありがとう、しょーちゃん」
それに笑い返せば、照れた様に赤くなるしょーちゃん
「雅紀と付き合ったら〜、絶対楽しいよなぁ」
フォークをケーキに入れながら言うしょーちゃん
「んっ!?!?っ、げほ、え、!?」
不意打ちすぎて、ケーキが喉に詰まる、何かデジャヴ…
「お洒落だし〜、好きだよ〜そういうとこ、」
俺の気も知らないで、へらへらと俺を褒めあげる
「も、わかったって…、しょーちゃん」
お酒の力こわい、
「んふふ、これからも、親友でいて?雅紀」
でも絶対、俺の欲しい言葉はくれない
今だって、期待させといて親友って、!
わかってたけどさ!?
「当たり前じゃん」
平然を装い言えば、お酒の入ったコップを傾け
ながらにこりと笑うしょーちゃん
この関係、いつまでも続くの、?
目の前で笑うしょーちゃんに心の中で誓う
来年は、俺の恋人にしてやる、!
END.