第9章 真冬の日〈A×S〉
~A.
松潤に言われてから、ほぼ毎日誘ってるきがする。
イタリアンとか、そういうおしゃれな所に
性懲りもなく、しょーちゃんを誘う。
「しょーちゃん、今日食べたさ、お鍋美味しかったね」
番組の企画で食べれた鍋の話をすれば、しょーちゃんは
口いっぱいパスタを頬張りながらこくこくと頷く。
やがて呑み込んだのか口を開く
「雅紀のやつ、美味しそうだった〜、」
そう言いながらへらりと笑う
これが!無自覚なんだから!!たち悪い!!
可愛い!って言いそうになるのを抑え、相槌をうつ
松潤達が呆れる程毎日誘ってるけど、それを
嫌な顔もしないでいいよ。って言ってくれる
しょーちゃんがほんと、愛しくて、
「ねぇ雅紀、?こんなさ、いいお店知ってるのに
誘う人いないの、?」
そんな言葉がしょーちゃんからでた。
「へ?…あぁ、居るっちゃいるけど、今はいいの」
しょーちゃんと食べるのが、今の俺の楽しみだから、
そう答えると、コップを持ったまま首を傾げながら
「おれで、いいの?」
ちょっと遠慮がちな上目で見てきた。
もうほんとやめて〜、可愛すぎるって〜、
叫びたいのを必死に抑え、
「しょーちゃんがいいから誘ってるの、!もう!」
なんて言って、飲み物をぐいと飲む
そうするとしょーちゃんは、そっかぁ、なんて
ふにゃふにゃ笑った。
いつもの、アイドルスマイルじゃなくて、本当に
素なんだなって、笑顔、
うわぁ〜、守りたいこの笑顔、っ!
「あ、でもたまには他の人も誘ってあげなよ?
雅紀センスいいもん、俺この店また来たい」
問題は、この鈍感すぎる所だよね、
ほんと鈍いよね、普通気づくよ、?
「センスなんて関係あるの、?美味しければ
いいんだけどなぁ、」
お店に関しては松潤リサーチだから、俺全然
わかんないけど、こうね、ニュアンスで、
「しょーちゃん、明日も、平気?」
「ん〜、?明日ねぇ、遅くなっちゃうかも…、」
「そっか、じゃあ予定合う時教えてよ」
そうやって、次を確実に掴んでいく。
じゃないと、誰に盗られるかわかったもんじゃない、
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