第1章 呼び方〈O×S〉
~S.
それから、ずっと智くんに抱かれてて。
「こし、痛い、」
「明日、昼からでしょ、?」
ゆっくり寝てな、?と俺の腰をさする智くん。
それがくすぐったくて、身を捩れば、
「しょーくん誘ってる?」
と、笑う智くん。
「誘ってない、もう寝るの〜、」
明日智くんは早いでしょ?と言えばあぁ、と
声をだす。
「忘れてないでしょうね、?智くん」
「んふふ、忘れてた、」
「智くんらしいけどさ、」
そう二人で笑い合えば眠気が俺の頭を支配して
いきカクリと首が傾く。
「ん、もうねよ、しょーくん」
いつのまにか、隣に潜り込んできた智くんを
尻目に意識を落としていった。
だからね、知らない。
即寝した俺の髪にキスしながら智くんが
「もう楽屋でも名前呼ばなきゃオレ反応しねぇ
かんね、?しょーくん」
って、笑った事を。
ただ久しぶりに見た夢に浸っていた。
朝おきれば、テーブルの上に朝ご飯。と
紙の切れ端に書かれた綺麗な字と共に美味しそうな
トーストが置いてあった。
「んふふ、智くんらしいや。」
ニュースを見ながら食べれば思い出す居ない家主。
次会うのいつかな〜、と予定がかかれた手帳を
みれば、1、2、三日後か、
「寂しいな〜、3日、」
と、呑気な事を呟きながらトーストを完食する。
昼前にくるマネージャーより先に自分の家に
戻りバタバタ用意をすすめる。
あ、今日の仕事雑誌の撮影か、と自分の家に
鍵をかける。
待ってたマネージャーの車に乗り込み
仕事に励む日が3日続いた。
その間、智くんとの連絡は絶えなかったけど
会うことはお互いの都合で合うことはなかった。
「あ〜、会いたい〜、」
つい洩らした独り言もしっかりニノに拾われて。
「めずらしいね、翔さんがそんな事」
「3日会えてないし、そろそろ会いたい」
「明日会えるじゃないですか、」
笑うニノに短く返事をし、自分の家に帰っていく。
やっと明日、智くんに会える、
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