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Redline【気象系BL】

第7章 冬の始まり〈O×S〉


~S.




物音がして、薄く目を開ければ、窓の外はすっかり
赤に染まっていた。
「ん、今何時だ、」
時計を見ようと体を起こしたが、
「い、っ!?…、ぁ、そうだ」
腰が重くてそれも叶わず、またベッドへと逆戻りした。
初めて智くんに抱かれた。下からみる智くん、
かっこよかったなぁ、
悶々と考えてると寝室のドアが開き智くんが
顔を覗かせた。
「ぉ、起きたしょーくん」
「さとしく、起きれないよ〜、」
「んはは!子供か!」

智くんに抱っこされてリビングに行き、
ソファにそっと降ろされた。
「あーしょーくん重い」
何て口では文句言ってるけど、知ってるよ俺
「嬉しいくせに…、」
ソファに横になりながら言えば智くんはこっちを
見ないで
「また抱き潰すぞ〜」
なんて、怖い事を言う。
「智くんひどいよ、!俺初めてだったんだよ、!?」
「だってしょーくんが可愛いからつい、ね」
「はい、!?…、意味わかんない〜、」
冷蔵庫に入ってた箱をこっちに運んでくる
智くんを見て、
「ごめん…、智くんの誕生日なのに、」
ちょっとしょげた。

「いいよ、もうプレゼント貰ったから」
「俺はプレゼントになんないって、!」
「なってるの、!ほら、食べるよ」
箱からケーキを出し、丁寧に切っていく
まぁ、俺がやったらぐちゃぐちゃになるから、
俺はフォークをもって待機!
「ほい、いちごも一個おまけ〜」
俺の口元にいちごを笑顔で持ってくる智くん
「た、食べるの?これ」
「うんそ〜、ほら、落ちちゃう!はいあーん」
「あ…、ぁーん、」
口を開けば結構大きめのいちごが入ってくる、
「お、きいこれ」
「ははは!しょーくんえっろいね!」
「ん、っうるさい!」
指摘されて赤い顔を隠すように、ただ一言、
智くんに抱きついて言う。

「お誕生日おめでとう、智くん」
「ん、ありがとう、」




END.
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