第5章 第4章 歓迎会
模擬戦闘のときや、紫乃の戦闘訓練
のときにできた床や壁の穴はそのまま
に5人は外に出る。
昴が修復しなくていいのかと訊くと
紫乃が自動で元通りになるから大丈夫
と答えた。
0番室へと着くと、零は真っ先に壁
際に行って寄りかかる。
昴、桃花、紫乃は扉を背中にリーシ
アは扉を前に立つ。
「それじゃ、説明するよ~。1回しか
言わないので、ちゃんと訊くように」
「うっす」
「はい」
「はぁい!」
昴は生返事すると、両隣にいるこの
ふたりが頷く必要はないんじゃないか
と不思議に思う。
「まず、基礎の掟から教えるね。これ
を破ると下手するとこうなので、覚え
るように」
リーシアはジェスチャーで首を切る
動作をする。
「まず、ひとつめは、戦闘部隊は一般
市民に危害を加えないこと。
ふたつめは、裏切り者が出たら躊躇
なく殺すこと。
みっつめは、クルーンとの戦闘以外
で街中での魔法使用は禁止なこと」
言い終えてから、リーシアは但し、
人命救助やそれ相応の理由がある場合
は許可されると付け足す。
「絶対守るべき掟はこんな感じだよ。
できれば、ふたつめは絶対に起こさな
いでほしいかな」