第4章 第3章 模擬戦闘体験
もしかして、自分は零に嫌われてい
るんじゃないか。
昴はそう考えるが、昨日会ったばか
りなのに嫌われるわけないだろうと否
定する。
きっと人見知りなんだ。今の暴言も
昨日の暴力も照れ隠しなんだ。
半ば現実逃避の答えで自分を納得さ
せ、昴は零に笑いかけようとして、や
めておいた。
「じゃれてるとこ悪いけど、こっちに
注目してくれるかい?」
リーシアが両手をパンパンと鳴らし
て昴たちの注目を引く。
「スバルくんの戦闘能力値もだいたい
わかったことだから、戦闘部隊につい
て説明するよ」
「あれ、それは昨日桃花がして
くれましたが?」
「桃花くんがしたのは媒体についてだ
けだったじゃないか。
今からするのは戦闘部隊の掟とか、
それぞれの担当分野とか。
ここじゃなんだから、0番室で説明
するよ」