第4章 第3章 模擬戦闘体験
翌日、昴は3時限目が始める頃に学
校に登校した。
欠伸をしながら教室に入ると、わぁ
っと女子が───ではなくさんにんの
男子が群がった。
「朝比奈! ゲーム対戦しようぜ!」
「ね、ね、漫画新刊出たんだって。貸
すから読んでもいいよ」
「なぁ、聞いてくれよ。俺昨日彼女に
ふられちゃってさぁ……」
一斉に話し出す男子たちに辟易しな
がらも昴は怒鳴る。
「うるせぇ! 一人ずつ喋ろ!!」
押し退けて、廊下側いちばん後ろの
席に腰を下ろす。
「で、とりあえずふられたっていった
のは誰だ?」
頬杖をついて男子たちを見上げる。
「俺。デートの帰りに急に別れ切り出
された」
「山本か。1ヶ月経ったか?」
「いや、あと1週間で1ヶ月だった。
でも、期間重要か?」
なぜか、山本の代わりに山田が答え
た。
昴はニヤリと、笑う。
「賭けのこと忘れたのか? 1ヶ月も
つかもたないかに賭けただろ?」
「……あ、あ~! してたな、そうい
えば。何円賭けたんだっけ?」
少ししてから、山中が頷く。
「全員1000円だ」