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イチイ

第3章 第2章 媒体


「あ、最後にひとつだけお願いしても
いいですか?」
 
「何?」
 
「えっと、えっと、昴くんって呼びた
いなってのと、タメ口でもいいですか
っていう……。
 
 あ、これ、お願いふたつだ……」
 
 桃花は人差し指で人差し指をつつき
ながら、昴を見上げる。
 
 昴は少し考えて、ニッと笑った。
 
「いいぜ、好きに呼んで大丈夫。
 
 魔法科には先輩後輩に、特に意味な
いんだろうし」
 
 桃花はぱあっと顔を輝かせると、昴
の手を握ってきた。
 
「ありがとう! これからよろしくお
願いね、昴くん!」
 
「あぁ、よろしく」
 
 桃花は昴から手を離す。
 
「今日は本当にありがとう。あと、ご
めんね。
 
 たぶん零は死んでも謝らないから、
今日は私が代理の謝罪人」
 
「もう怒ってないし。あれもプレイの
一部だと思えば……忘れてくれ」
 
「よく聞こえなかったや。
 
 あ、そうだ、あのね昂くん」
 
「なんだ?」
 
「私防御魔法得意だし、一応護身術は
一通りは身につけてるから大体の人な
ら自衛できたけど、送ってくれてあり
がとう」
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