第6章 第5章 初戦闘体験
少しでも多くの情報を欲しがる桃花
にリーシアはチッチッチッと舌を鳴ら
した。
リズムに乗りながら人差し指を左右
に揺らす。
「だめだよ、人に聞いてばかりじゃ。
こういうのは自分の目で確かめないと
いけないよ」
「却下します」
「きみに権限はないよ。残念だったね愚
民!
おや、そろそろ仕事に戻らないとい
けない時間だ。いやぁ、ほんと忙しい
忙しい」
リーシアは桃花を鼻で笑うと、壁に
かかった時計を見上げた。
左横壁のと扉を開けて、ひらひらと
手を振る。
「ま、何かあったら報告してね。はい、
解散」
扉が閉まり、残された桃花たちはこ
の後どうするか話し合った。
授業に出ても今からだと1時限しか
ない。
それだったらサボろうぜと昴が提案
し、同意意見が上がってサボることに
なった。