第7章 ☆Story5☆ 溢れる恋心
太輔side
急いでゆりと彼の後を追う俺たち、
「っ……」
彼に、原因があるらしいが、今はゆりを先に見つけ出すのが優先順位、
理由は後だ……。
『やっぱり若いと速いねー……
太輔、やっぱ体力落ちた?』←
「っうるせぇよ……!」
『……あ!ジャージの子、そこの狭い道に入ったよ!』
「っあぁ……」
俺も急いで向かった。
タイスケside
『っ……レンちゃん?』
「ユウ、どうした?」
『っううん!お父さんに説明するの?
誤って「俺の彼女です」って言ったこと……多分、後で言ってくるよ?』
「……(汗)」
『ゆりちゃんのパパ、怖いよー?』
「よ、余計なこと言うなよ……!」
『元ヤンだしね。』
「っも、元ヤン!?
元ヤンキーってこと……(汗)」
『そっそ〜♪』
「……(大汗)」
前を走るゆりちゃんのお父さん、俺には異様に大きく見えました、まる……。
そして遠くに見える三船は路地裏のようなところに入っていった。
俺とお父さんもそこに入っていく。
「「っゆり!/ゆりちゃん!!」」
早く、ゆりちゃんに謝らないt..っ……!
「っ!?」
(っなんで……)
「っぅ、うぅぅ……うぅ……」_ぎゅっ…
「っ……!」
俺らが入った細い路地道、ゆりちゃんはいたけど……
アイツに抱きつきながら、胸の中で泣いていた……。
「っすごく、怖かったです……」
「っ……アイツらは、もういない。安心しろ……」
「ぅ…ヒック…ヒック……」
「……。」
三船も、ゆりちゃんの頭を撫でていた……。
何でアイツなんだよ……もし、もし俺の方が先に辿り着いていたら……
「っゆり……」
ゆりちゃんのお父さんは、少し驚いた様子で二人を見ていた。
俺は……
「……。」
ただアイツを睨むことしかできなかった……。