第7章 ☆Story5☆ 溢れる恋心
太輔side
俺と百合がやってきたのはとあるコスメショップ。
「彼女さんへのプレゼントですか?」
「ぁ、いえ……娘の……」
「む、娘さん……?」
「は、はい……(苦笑)」
『プププ…(笑)』
「っ笑ってんじゃねぇよ……」
『そりゃあ14歳の娘を持つおとんには見えないよねw』
「おい、いくらお前でもいい加減締めるぞ……(怒)」
『こわーい(棒)』
「っ……(怒)」
結局百合のアドバイス通り、太輔は色つきリップを購入した。
『同じやつ持ってたらどうするー?(笑)』
「っ……お前が選んだだろうが!」
『あくまでこれがいいなーっていっただけだよ?
最終的に決めたのは太輔でしょ(笑)私に責任はありませーんっ』
「ったく……」
お店を出た瞬間……
_どんっ!
「っ……おい……」
誰かが俺に向かってぶつかってきた。
その人物に目を向けてみると……
「っ!」
「っゆり!?」
ぶつかってきたのは、娘のゆりだった。
見上げる顔には、涙のような雫が一筋伝っていた……。
咄嗟にゆりの腕を掴むが……
「っ……!」
突然顔色を変えた。
「っ……」
っ一体、ゆりに何が……
事情を聞こうとした瞬間、
「っ……いや!!!」_ばっ!
「っおい!!ゆり!!」
俺の腕を振り払い走り出してしまった。
『っ太輔!!』
百合は勢いよくバッグの中から顔を出した。
「っば!お前は顔を出すな……!」
『っ……嫌な予感がする!
早くゆりを追って!!』
「っ……あぁ……!」
急いでゆりを追いかけようとした時…
_どんっ!「っ!」
「っおい!待て!!」
またもや誰かが勢いよくぶつかってきた……。
「っ……誰だ「っ待てよお前!!」っ!?」
(今度は誰だよ……!!)
「っあ、すいませ……っえ!?」
「っ!?
き、君は……」