第6章 ☆Story4☆ パパの悩み事、娘の誕生日と…
『じゃあいっそ渋谷行く?(笑)
マルキューなんてまだ残ってるでしょ?』
「渋谷は余計やだ……109ならなおさらだろうが……」
『まぁ、40過ぎのおじさんは行きづらいだろうねー(笑)』
「だったら話降るなよ……」
『渋谷は冗談だよ(笑)
でも原宿行ってみたら?』
「何で念を押すんだよ……」
『なーんか面白いことが起こる予感がするから♪
もちろん私も連れて行ってねー?』
「っ何でだよ!?」
『いいじゃーん、それに女の子の趣味はママの私に任せんしゃいっ!』_ぽんっ
手で胸をポンと叩く百合。
「もう原宿行くこと決定かよ……」
『そそ〜♪』
_それから数日後
この日はついにゆりの誕生日となった。
「おはようユウ。」
『おはようゆりちゃん!これ、僕からのプレゼント!』
「プレゼント?ユウが?」
『うん!クッキー作ったの♪』
「く、クッキー!?いつ!?」
『昨日の夜♪』
「っまさか、私が寝ている間に……?」
『そうだよ!お片づけもちゃーんとしたもんね!』
「……。」
(片付けが一番不安で仕方ないっ!!)
ゆりはベッドから起き上がると急いでキッチンに向かった。
『ああ!僕のこと信用してないなー!?』
_キッチン
_ぐちゃあぁ……
「……。」
(やっぱり……)
食器等は洗われているはものの、残った材料などがキッチン中に散乱していた。
『僕キレイキレイにしたでしょ?』
「どこがキレイキレイじゃ!!(怒)
ちっとも綺麗じゃない!!」
『えぇぇ!?』
「っもぉ……朝食する支度するから、それまで何もしないで!」
『せっかく一生懸命作ったのに……』
しょぼんと耳を垂らすユウ。
「っう゛……(汗)
……片付けはあれだけど、このクッキーはすごく嬉しいよ?
ありがとう、夜遅くまでに作ってくれて……後で、ちゃんと食べるね?」
『っほんと!?』
「うん、すごく嬉しい。ありがとね?ユウ……」
『えへへ〜♪』
「……(微笑)」
(さて、早く支度して、待ち合わせ場所に行かなきゃ……)