第6章 ☆Story4☆ パパの悩み事、娘の誕生日と…
ゆりside
『はにゃぁ……』
「はぁ、今日は色々と疲れた……」
ゆりとユウはお風呂に入っていた。
『お疲れ様ー(笑)
そういえば、誕生日の日は藤ヶ谷くんとどっか行くの?』
「新・原宿区。」
『原宿って渋谷区の一部でしょー?
もう区として成立しちゃったの?』
「まぁね、2年前に。」
『相変わらず若者の街?』
「だね(苦笑)」
(私たちのこと、バレなきゃいいんだけどな……)
『僕もいきたーいっ』
「なんでよ……」
『原宿興味あるのーっ!』
「人多いんだからだめっ!バレたらどうすんのよ……」
『大丈夫だよ!……多分っ!』←
「多分かいっ!だったら尚更ダメ!」
『いーやーっ!!』_バチャバチャ
「っちょ!水しぶきあげないでよ!」
ユウは足をバタつかせ駄々をこね始める。
『行きたい行きたい行きたーいっ!!』_バチャバチャ
「っわかった!わかったから!!連れてけばいいんでしょ!?」
『ほんとっ!?』
「……えぇ。」
渋々承諾するゆり。
『やったぁ!♪
美味しいものいーっぱい食べる〜♪』
「……。」
(なんでぬいぐるみに主導権を握られないといけないのよ……)_ブクブクブク…
『僕もブクブクする〜♪』_ブクブクブク〜
「まふぇしはいでよ……」
(真似しないでよ……)
『〜♪』
「……。」
(ほんと調子がいいんだから……)
太輔side
『ねぇねぇ!ゆりの誕生日プレゼント、何にするの?』
「……。」
(何が、いいんだろ……)
『特に決まってないのね(笑)
やっぱり、オシャレには興味あるからねぇ……
コスメとかはどう?リップとかさ!』
『やっぱり、そういうのが喜ばれんのか?』
『今時の子はオシャレにも敏感だからねぇ♪
いっそ原宿行ってくれば?』
「っ原宿って……あの原宿か?
勘弁しろよ……あんなぎゃあぎゃあうるせぇところ……」
『若い子を知るいい場所じゃん(笑)
それに、何かが起こるかも……』
「っ何かって、何だよ……」
『さぁねぇ(笑)』
「意味わかんね……」