第21章 ☆Story19☆ 通じ合う2人のココロ
「名前で、呼んでもいいですか?///」
【ぇ……】
「っ……せっかく、両思いですし……私のことも、
名前で呼んでほしい……です……」
【っ……ぇっと……】
「っ……///」
【っ……ゆり……?】
「っ……!///」
『自分で言っときながら固まってるよ……』
【っ……これで、いい…のか?】
「っぁ、はいっ!///」
【っ……おま……っじゃなくて……ゆりは、俺のことをなんて呼ぶんだ……?】
「っ……ぇっと……憲、吾……さん?///」
『あ、ここは呼び捨てじゃないのね。』←
(母さんなら即呼び捨てだったろうに……)
【っ……なんか、変な感じする……】
「っ……三船さんは、君のイメージなくて……かと言って、呼び捨てもあれですし……」
【……呼び捨てでも、俺は構わない……】
「ぇ……」
【憲吾で……っ構わない……お前が平気なら……】
「っ……///」
『ゆりちゃん、ここは!』
「っ……じゃ、じゃあ……///」
【……。】
「っ……憲、吾……///」
【なんだ?ゆり……】
「っ……!///」
『また固まったよこの子……』
「っ……やっぱり、最初はなんだか恥ずかしいですね(苦笑)」
【っそう、だな……】
「【……。】」
『ふたりしてフリーズ。』←
「っ……あの……」
【……。】
「……本当は、ちゃんと直接会って憲吾に伝えたかった……あなたが好きですって……」
【その気持ちだけでも、俺は嬉しいから……気にしなくていい。
それに、今は仕方ないだろ……今こうして話せるのが、不思議なくらいだ……】
「みふn‥じゃなくて……」
【ふっ……慣れるまで無理しなくていいぞ、ゆり。】
電話の向こうからは軽く笑う憲吾の声が聞こえた。
「っ……///
逆に、なんで私のことは普通に呼べるんですか……」
【お前が言ったからだろ。】
「っ……ごもっとも……」
『自分で言っときながら笑』
【……今日は疲れただろ?
今日はゆっくり休めよ、ゆり……】
「っ……はい(微笑)」