第21章 ☆Story19☆ 通じ合う2人のココロ
『えぇっとね、私の初恋はねぇ……笑』
考え込む動作をするゆり。
『だれだれ!?』
来海は自身のマイクをゆりに近づける。
『っマイク2個もいらないから笑
えぇっと……イマイチ覚えてないんですけど、多分警察官の人だったと思います笑』
『ほほぉ……警察官!』
『くる……アンタ近い(苦笑)』←
グイグイとゆりに寄ってくる来海。
「マジで!?
初恋が警察官とか……不良の俺らと大違いじゃん!」
「……。」
『え!え!え!どんな人!?』
愛美も興味津々にマイクをゆりに向けた。
『まなまでやめてよぉ……汗』
『ちなみに誰似とかはあるの!?』
(相変わらず来海はがっつくなぁ……汗)
『えぇっと……見た感じだと、キスマイの北山さんに似てるかも(苦笑)』
「お、俺!?」
「みっくんモテモテなの♪」
関係者席側にいたヒロミツは驚いた様子を見せた。
「っはぁ!?
なんでお前なんだよ!」
(なんで初恋が北山似なんだよ!)
「俺が知るか!」
「団司くんのことだな(苦笑)
赤ちゃんの時から、好きだったもんな……」
「まさかゆりの初恋があのチビ警官とは今でも意外だよ……」←
太輔はすぐ初恋の相手が団司だとわかったが、裕太はあまり面白くないようでむスーンとしていた。
『ほっほぉ……なるほどね♪』
『何が理由だったの!?』
『うぅん……わかんない!(苦笑)
だって本当に小さい時だったし……ただ、周りの人が言うに生まれた時に一番その人に懐いたみたいなの笑』
『お父さんより?笑』
『そうだね笑』←
「「「はははははは!笑」」」
「……怒」
(別にここでいじらなくてもいいだろ……)←
「ホント当時は藤ヶ谷先生より団司くんに懐いてたもんなぁ笑」
宏光もケラケラと笑っていた。
この後も何軒かのお便りを元にトークをし、再びパフォーマンスの時間になった。
曲は連続で3曲披露し単独のコーナーに入ったりし会場を盛り上げた。
そして今回ゆりにとって一番のメインであるMiss Youを披露する時も近づいてきていた……。