第21章 ☆Story19☆ 通じ合う2人のココロ
それから10分後、会場全体が薄暗くなり観客席はざわめき始めた。
そして正面ステージにはバックダンサーおよび見習いであろう10代の女の子たちが4、5人ほど出てきた。
『皆さ〜ん!こんにちは〜!!』
「「「いえぇぇぇい!!」」
『今日は盛り上がる準備はできてますか!!』
「「「いえーーーい!!」」」
『本当にできてますか!!』
「「「「いえーーーーーいっ!!!」」」」
『その意気でコンサート最後まで盛り上げてください!!
それじゃあドルチェの6人を呼ぶための合いの手練習いきますよ〜?
私たちの真似をしてくださいね〜!!』
『『『ド・ル・チェ!』』』_パパン!
「「「ド・ル・チェ!」」」_パパン!
『『『ド・ル・チェ!』』』_パパン!
「……。」
(なんだこれは……)←
「おい!憲吾も手拍子くらいはやれ『『『ド・ル・チェ!』』』_パパン!
ド・ル・チェ!_パパン!」
「……。」
『『『ド・ル・チェ!』』』_パパン!
「「ド・ル・チェ!/……。」」_パパン!
とりあえず手拍子だけはする憲吾。
『いい調子ですね〜……それじゃあいよいよ6人が登場しますよ!
はいみなさんご一緒に〜!!』
「「「ド・ル・チェ!_パパン! ド・ル・チェ!_パパン! ド・ル・チェ!_パパン!」」」
会場が一体となって合いの手を続けていると……
_バーン!!
「「「ぉぉぉぉぉ!!」」」
正面ステージに炎が舞い上がった。
「おお!!来るぜ来るぜ!」
吾郎はすっかりテンションが上がっていた。
そしてステージ下からドルチェのメンバーが炎と共に飛び出てきた。
_バーン!!
「「「うぁぁぁぁぁ!!/きゃあああああ!!」」」
「うおぉぉぉぉ!!」
「……。」
(相変わらずうるさいな……)←
『いえーいみんなー!
盛り上がってる準備はできてる〜?』
『今日は初日!
初日から飛ばすよ〜!!』
まずはじめに声をあげたのは来海と来夢。
ゆりをはじめ他のメンバーはファンたちに手を振るなりファンさをしていた。
「ゆりちゃんきたぜ!!」
「……あぁ、」