第21章 ☆Story19☆ 通じ合う2人のココロ
「っ……」
(三船さん……)
【俺はお前とこうして話せる……それだけでも、俺にとっては充分なくらいだ。】
「っ三船さん……」
ゆりは思わず涙が出てきた。
【色々、大変かもしれないが……がんばれよ。
俺には、それくらいしかできない……】
「っ……ありがとうございます!
三船さんから、その言葉をもらえただけで私は……今まで以上に頑張れます!
だから、三船さんも頑張ってください……オリンピック目指して……」
【ありがとう……それじゃ、夜遅くに悪かった。】
「っいえ……あなたと話せて、良かったです(微笑)
それじゃ、お休みなさい……」
【あぁ、おやすみ……】
ゆりは電話を切りスマホを机に置いた。
「……。」
『ゆりちゃん……』
「三船さんに、頑張れって言われちゃった……(微笑)
こうなったら、何言われようが頑張るしかないね!」
『ゆりちゃん……(微笑)』
「……(微笑)」
ゆりは憲吾の言葉を胸にとどめ今まで以上に頑張ろうと心に誓った。
そしてネット上で記事のことは騒がれ、
ファンサイトや自身のSNSでも騒がれたがゆりは自身のやるべきことに精を出した。
そして時は1週間ほど流れ、コンサートまであと1日とまで迫ってきた……。