第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「「……。」」
「っあの……班田について、何か解決策はないんっすか?
だって、一番事務所にとって必要なゆりちゃんが危険な目に遭ったっておかしくないんですよ……」
「その件に関しては進んでいる。だがここで口を破ることはできないがな……」
「っなら、よかった……俺らは部活をやってる身だ、
だから班田と簡単に問題を起こすわけにはいかないんだ……特に憲吾は……
オリンピックの夢だって、潰れちまう……」
「なるほど……君たちの内情はわかった。
では次に、ゆりについて……君たちに聞きたいことがある。」
「「……。」」
「ゆりが、事務所の顔でありトップグループDolceの中心核っていうことは、
当然君たちも知ってのことだろう……」
「えぇ、そりゃあ俺だって……ドルチェファンのひとりだし……」
「内山君にとってゆりは、好きなアイドルとしてみているのか?」
「そりゃ、最初はそうでしたよ。でもまさか憲吾がゆりちゃん助けて親しくなって……
俺までなんかその……友達みたいに接してくれて……だから、
俺にとってゆりちゃんは友達のひとりって、思ってます。
ゆりちゃんのファンであるのと同時に……」
「……では三船くん、君はゆりをどう思っているんだい?
きっと君は……内山くん以上にゆりと親しいとみれるが……」
「……俺は……」
「っ……憲吾、言うのか?」
「……俺は、嘘をつかない。
それは美澤さんとも約束した……」
「っ……憲吾……」
「俺は、」
「っ……まさか、三船くん……」
「……。」
「俺は、彼女のことが……」
「……。」
憲吾は瑛二の目を見て口を開いた。
「好きだと思います。
初めて、人を好きになった人です。」
「っ……」
「……。」
驚きを隠せない涼介とじっと憲吾を見る瑛二。
「っ憲吾……」
吾郎もまた、驚いた様子で憲吾を見た。
「……なるほど、
ゆりのことはファンでもなく友人でもなく……想い人ということか……」
「……そうなりますね。
嘘をつくなと言ったのはそちらですから……」
「……。」