第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「……そうか、
黒木……今朝の週刊誌をこちらへ。」
「かしこまりました。
こちらでございます。」
明人はゆりの記事が載っているページを開きテーブルに置いた。
「この件は、君たちも知っているか?」
「えぇ、今朝ネットニュースでみました。
うちの学校でも、そこそこ話題にあがってましたよ……これって、当然嘘ですよね?」
「あぁ、それはゆりからも確認済みだ。
レストランに行ったのは本当らしいが、キスに関してはアクシンデントだったらしいな……」
「っそっか……なら、良かったぜ……」
「……社長、この記事と三船くんたちは何も関係ありません。
なぜこの記事を見せる必要が……」
「涼介、今日お前にも言っただろう……ゆりはただでさえキスマイ藤ヶ谷くんとの噂も立っている。
君たちだって、いつどこで撮られるかわからない。」
「……もしかして、俺らがここに呼ばれた一番の理由って……」
「……。」
「では、単刀直入に言おう……」
「「……。」」
「ゆりのためにも、これ以上関わりを持たないでいただきたい。」
「っ……」
「……。」
「っ……社長……」
「ははっ……なんとなくわかってはいたけど、いざ言われるとキツイっすね……」
「……彼女も、それを承知しているんですか。」
「あぁ、涼介からも言ってもらったからな……そうだろ、涼介。」
「っ……はい、ゆりちゃんにも厳しく言ってあります。」
「そうですか……」
「随分、あっさりしているね……先ほどゆりのことが好きだと言った割には……」
「当然と言えば当然のことですから……」
「君は物分りが良くて嬉しいよ。
……その通りだ。君たちはゆりと一線を超えている。
本来、ゆりたちアイドルと君たちは、ひとりの芸能人とファンであるのが一般的なものだ。
一般の友人など恋人など……今のゆりたちには必要ないことだ。」
「っ……!
そこまで言わなくても……!」
「……。」
「っ社長……さすがにその言い草はあんまりではありませんか?
彼らは純粋にゆりちゃんと……」
「そんなこと、関係ない。」