第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「んげぇ!?」
「当然だろ……練習サボってそんなくだらないもん見てんだから。」
「っうぅ……お前だって気になるって言ってたじゃんかよ!」
「言ってねぇ……」
「ほら内山ー!
さっさとミット打ちせんかー!!」
「ヒィィ…!
やりますやりますよ!!」
「ったく……」
「……三船、」
「はい……」
「次の大会は大学推薦にも関わってくる重要な大会だ……気を抜くんじゃないぞ。」
「わかってますよ、それくらい……」
「内山も、気を抜くんじゃないぞ!」
「へーい……」
こうして2人は神部の指導のもと部活に励むのだった。
それから数時間、練習が終わり憲吾と吾郎は学校を後にした。
「うぅ……神部先生が急にミット打ち100回って言うから、めっちゃ疲れた……」
「ちゃんとやってなかったお前が悪いんだろ……」
「ちぇぇ……そういや、さっきの話の続きだけどよ……」
「なんだ……」
「ゆりちゃんとかは、今日記事になったこととか知ってんのかな……」
「さぁな……でも、何かしら調べてるやつとか入るだろうし………早かれ遅かれ彼女の耳にも入るだろ……」
「そうだよな……ん?なんだあの車……
高級車がこんなところに止まってやがる……1年の小林か?」
「……。」
2人が車の横を過ぎようとした時、後部座席のドアが開き1人の男が出てきた。
「「っ……!」」
「こんにちは……三船憲吾くんに内山吾郎くん……」
「っ……誰だお前は!なんで俺らの名前を……!」
「驚かせてすまない……私はsymphonyの美澤瑛二という者だ。」
「っ美澤……?」
「っシンフォニーって、ゆりちゃんの事務所……」
2人の前には瑛二の姿、そして運転席からも男が出てきた。
_ペコ「驚かせて申し訳ありません。私は美澤の秘書を務めている黒木です。」
「っ秘書ってことは……アンタ、社長かなにかなのか?」
「えぇ、シンフォニーの社長を務めている。」
「っ……そんなお偉いさんが、なんで俺らみたいなとこに……」
「……。」
「君たちに、少し話がある……」