第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「……。」
『ゆりちゃん、次のコンサートで「MissYou」歌うとき、
三船くんに想いを伝えるんだよね?』
「うん、それはね……約束、したから……
でも、今後はどうしようかなって……仮に両思いになれても、社長や涼介さんは、
今段階でいい顔はしてくれないだろうし……」
『……じゃあさ、そのことをちゃんと三船くんに伝えなよ。
歌で想いを届けて、両思いになったらちゃんと……事情を話してさ……
三船くんなら、絶対わかってくれるから……』
「ありがとう、ユウ……」
憲吾side
「コンサートまであと一週間かぁ……楽しみだなぁ!……っと思う反面……」
「おい、練習に集中しろ……」
学校は終わったが、放課後は部活で練習。
今日もいつも通り練習をこなす……。
「……憲吾は、気にしないのかよ。
ゆりちゃんの記事のこと……」
「……今はそれよりも練習だろ。」
「……練習で忘れようとしてんなー」
「っ違う……」
「どーだか笑
まぁあの記事は全くデタラメだとは思うけど……」
「……。」
吾郎が話しているのは、午前中の休み時間に見せられたネットニュース。
彼女とテレビ局関係のやつと熱愛が発覚したという記事を吾郎が見つけ俺に見せてきたものだ。
最初は少し驚いたが、今はそうでもない……気がする……。
「でも……どー見てもゆりちゃんからキスしてんだよなこれ……」
週刊誌を持っている吾郎、ちなみにネットニュースで知り急遽コンビニで買ってきたのだ。
「っ……」
「なぁ憲吾、お前はどう思う?」
「っ……俺が知るか……」
「夏祭りの時は、ゆりちゃんが他の男とくっついているとこ見ると
イライラするって言ってなかったけかー?笑」
「っ……睨」
「っちょ睨むなよ……!
まぁでも……お前がそんだけムキになるってことは気になって仕方ねぇんだろ?笑」
「っ……」
「おいお前ら!
練習はちゃんとしてんのかー!」
「んげっ!神部先生!」
「内山はさっきからずっとサボってます。」←
「っちょ憲吾!お前親友を売るのか!?」
「よし内山ー!
お前はミット打ち100回だ!」
「んげぇ!?」