第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「ゆり……!」
「……?」
自分の部屋に入ろうとした時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
後ろを振り返ると優紀の姿が見えた。そして優紀はゆりに飛びつくように抱きついた。
_ぎゅっ!
「っちょ、ゆうゆう!?」
「っゆり!今日週刊誌のこと知った……大丈夫なの?」
「っ……大丈夫だよ?
社長にも、ちゃんと事情を話したから……あれは全くの嘘だよ……」
「っ……よかったぁ……」
優紀は一旦ゆりから離れると涙を浮かべていた。
「ゆり、今頃苦しんでるんじゃないかって思って……大丈夫?
社長とか山田さんに嫌なこと言われなかった?」
「っ……ありがとうゆうゆう、私は本当に大丈夫だよ?
私こそ、心配かけてごめんね?」
「っううん!
ゆりが大丈夫って言うなら安心した……でも、嫌なこととかあったら私に何でも相談していいからね?」
「うん、ありがとうゆうゆう。
その時は相談させてもらうよ(微笑)」
「うん……!」
こうして優紀とも別れ部屋に入るゆり。
「ただいま……」
『っねぇねぇゆりちゃん!!
これどう言うこと!?』
部屋に入るなりユウはタブレットを片手に走ってきた。
「あ……ユウも見たんだ……それは全くのデタラメ。
さっき涼介さんと一緒に社長のところに行ってきて説明してきたところ」
『っだよね……でもビックリしちゃった……ゆりちゃんからキスしたように見えるから……』
「あれはアクシデント、助けようとした拍子に勢いでね……」
『そっか……それにしても、顔少し暗いね?
何かあった?』
「……うん、まぁね……
三船さんのこと、涼介さん知ってて、社長にも話してきたの……三船さんが好きだってこと……」
『えぇぇ!?
それで!2人はなんて?』
「社長は、三船さんとは一切関わるなって……恋愛感情を持つのも、駄目だって……」
『っ……じゃあ、涼介さんは?』
「涼介さんも、あんまり関わりは持って欲しくないって……でも、連絡とかはとっていいって言ってくれたの。
今は辛抱してねって……」
『そっか……まぁ、こんな記事出ちゃうとね……』