第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「そうですか……」
「まぁ新学期から来るとなれば、大体の目星がつくだろうが……
どうやら何人かの先生が転任なされるそうだ。
小中高それぞれだからな……どこの学年に配属されるのかはわからない状況だ。」
「そんなに、重要なんですかね……政府にとってそのプログラム……」
「だろうな。政府極秘のプログラム……だがこれでまたひとつ、
タレントたちの安全が確保されるのであれば経営側としても非常にありがたい……」
「ですね……ゆりちゃんの件も、すぐ解決してくれたらいいのに……」
「まぁ解決するのは、早くても夏休み明けだろうな……今の所、ゆりの身の回りには異常はないか?」
「えぇ、班田という人からも特にこれといったことは……ただ変わったことと言えば……」
「……恋愛か?」
「っま、まぁ……(苦笑)
この間、ゆりちゃんがもし自分に好きな人や恋人ができたら
僕や社長はどうするのかって、聞いてきたものですから……」
「うーん……やっぱりキスマイの藤ヶ谷くんが有力なのか?」
「それは正直……ゆりちゃん、彼のことは恋愛対象としては見てないと思います。
ただ……」
「ただ、なんだ?」
「……一般の人に、好きな人がいる可能性が高いと思います……」
「……一般、人か……」
「まぁ、一般人のほうが特定されにくいですけど……」
「ファンに、どれだけの影響が出るかだな……正直こちら側としては、
今は恋愛は避けて欲しいのが本音だ……まだゆりたちには伸び代がある。
このまま勢いに乗りたいところだ……」
「そうなると、一番の稼ぎ頭になるゆりちゃんのスキャンダルなどは……」
「当然……影響が出てくるだろう……ワールドツアーも控えてるんだ、
ここで勢いは落としたくない……」
「……わかりました。僕の方からもゆりちゃんには注意だけしておきます。
噂によると、ドルチェ周辺を漁っているパパラッチがいるみたいです……」
「わかった……お前からもゆり達に伝えてくれ。」
「承知しました。」
「話は以上だ。休日に読んで申し訳なかったな。」
「いえ……では、僕はこれで。」
こうして涼介は事務所を後にした。