第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「あそこのレストランに来たことあるのですか?」
「はい……まさか、今日はあそこで?」
「はい!
まさか、ゆりさんのご両親も来たことがあっただなんて……凄い偶然ですね。」
「そうですね……」
(あの時のパパ、少しだけ切ない顔してたっけ……ママとの思い出の場所のひとつだから……)
「っあ……ゆりさんのお母様は亡くなられていたんですよね……
申し訳ありません……」
「っそういうわけじゃないです!
ただ、父と母はどんなことを話しながら料理を食べたのかなって思って……」
「っそうでしたか……」
こうして車はレストランの前まで着き……
「……どうぞ、」
「ありがとう。ゆりさんも、」
海斗はゆりに手を差し出した。
「あ、ありがとうございm‥_グキッ!きゃっ!?」_グイッ!
ゆりは緊張していたのか、足首をグキッと曲げてしまい倒れかけたが、
海斗がゆりの手を引き自分の方にグイッと引き寄せた。
「っ!」
「っ……大丈夫ですか?」
ゆりはすっぽりと海斗に収まっていた。
「っだ、大丈夫です!
すいません!」
ゆりは慌てて謝り海斗から離れた。
「ふふっ……意外とおっちょこちょいなところがあるんですね(微笑)」
「っは、はは……(苦笑)」
(恥ずかしい……)
2人はレストランに入り……
「予約をした財前寺です。」
「お待ちしておりました。
お席に案内いたします。どうぞこちらへ、」
ゆり達は席に案内されるわけだが、1階のテーブル席ではなく2階のテーブルに案内された。
「っ財前寺さん……ここ……」
(なんか、急にVIP感が……汗)
案内された場所は個室になっており、向かいは大きい窓に東京の街が映えていた。
「ここなら一般の方に気づかれることはありませんからね。
どうぞ(微笑)」
「あ、はい……!」
2人は椅子に座り……
「っ……」
(うぅ……なんかこういうとこ入るの久しぶりだな……)