第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「……うんっ!」
こうしてゆりは海斗の元に向かうことにした。
「LINE確認しなきゃ……あ、もう来てる!
急がなきゃ……!」
ゆりは駆け足で1階に向かった。
そして事務所の自動ドアを抜けると……
「ゆりさん!」
「っ財前寺さん!
お待たせして申し訳ありません!」
「いえ、お気になさらずに(微笑)」
車が目の前に止まっており、海斗が後部座席側のところに立っていた。
「っすいません……」
「謝らないでくださいよ笑
……ではこちらにどうぞ、」
「……はい、」
ゆりは海斗にエスコートされ車の後部座席にの乗り込んだ。
そして海斗も隣の席に乗り込んだ。
ちなみに海斗はフォーマルな服装を着ていた。
「……汗」
(やっぱカジュアルな服じゃ場違いかな……汗)
ゆりは少し不安になるのだった。
「……?
どうかしましたか?」
「っい、いえ!」
「そうですか?なら良かったです(微笑)
車を出してください。」
「かしこまりました坊ちゃん。」
そして車はレストランに向けて出発した。
「ここから、少し時間がかかる場所にあるんですけど、
すごくいいレストランがあるんですよ(微笑)」
「そうなんですか?」
「えぇ、街中から離れていて東京の街も綺麗に見渡せる場所なんです(微笑)
席は窓側の席を予約してあるので景色はまた後ででのお楽しみです」
「わぁ……楽しみです!」
「……(微笑)」
それから車を走らせて30分、車は少し山道に入った。
山道を登ること5分でレストランらしき建物が見えてきた。
「っ……!」
(あのレストラン……)
「驚いた顔をして、どうなされたんですか?」
「っい、いえ……あそこのレストラン……小さい時父達と来た記憶があって……」
『ここ、パパとママが2人で初めてレストランに入ったお店なんだよ!』
『伯父さんそうなの!?』
『うん♪』
『パパ、そうなの?』
『ん?ぁ、あぁ……そうだな……』
『わぁぁ……♪』
「っ……」
(パパとママが初めて2人で入ったレストラン……)