第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
「おはようゆりちゃん!」
「おはようございます、涼介さん……」
「……なんか、元気ないように見えるけど大丈夫?」
「っ大丈夫ですよ……!」
「……海で大分はしゃいじゃった?笑」
「あ、はははは……多分(苦笑)」
「もぉ笑」
「ははははは……あの、涼介さん……」
「なんだい?」
「……もし、私に好きな人ができて……その人と両思いで、ってなったらどうしますか……?」
「っえちょゆりちゃん!?
急にどうしたの?(苦笑)」
「っいえ……もし、私たちアイドルが誰かと恋をして……付き合うってことになったら……
涼介さんや事務所の人たちはどうするのかなって……」
「どうする……と言われてもね……もしファンに知れ渡ったら、
大変なことになるかもね……ファンが急激に減ることも、あるし……」
「……そうですか……」
「特にゆりちゃんの場合、ファンのダメージは大きいと思うよ?
たとえ……藤ヶ谷くんでもさ……」
「……。」
(もし……三船さんとちゃんと両思いになって、
もし三船さんと付き合って、もしそのことがファンの人たちに知れたら……
悲しめることになっちゃうのかな……)
ゆりはそんな話を涼介としながらゆりはスターズTVに向かった。
今日は午前中にソロで雑誌の撮影が入っている。
「藤ヶ谷ゆりちゃんスタジオ入りでーす!」
「ふぅ……」
(仕事モードに切り替えなきゃ……)
ゆりは一旦憲吾やタイスケのことは忘れ撮影に集中した。
そして半分の撮影が終わった。
「それじゃ一旦休憩入ろうか!」
「はいっ
お疲れ様です!」
ゆりが休憩に入った時…
「ゆりさんお疲れ様です!」
「……あ、財前寺さん!
財前寺さんがなぜ撮影スタジオに?」
ゆりの元に海斗がやってきた。
「ゆりさんが、今日ここで撮影をしているって聞いてきたんです。
僕も今は夏休みなので、父の元で学んでるところなんですよ」
「そうなんですか……」
「はい(微笑)」