第20章 ☆Story18☆ スキャンダル発覚!?
_翌日……
「……。」
『ゆりちゃん、ゆりちゃん……朝だよ?
もうすぐで7時になるよ?』
ゆりはまだ眠っており、ユウはゆりの体を揺すった。
ちなみに朝の8時には涼介が迎えに来ることになっている。
「ん、んぅ……」
『っゆりちゃん……そろそろ起きなくて大丈夫?
8時には涼介さん来るんでしょ?』
「っん……ユウ……もうそんな時間?」
『うん、7時になるところ……』
「……。」
『……行きたくない?お仕事……』
「っ!
っんなわけないじゃん……お仕事は休みたくても休めないもん……」
ゆりは慌てて布団から出て洗面所へ向かった。
『……昨日一昨日って、疲れたのもあるんだろうなぁ……
昨日はなおさら色々あったし……』
それから5分ほどで部屋に戻ってきたゆりは着替え、朝ごはんを手っ取り早く済ませた。
「……。」
『ゆりちゃん……本当に大丈夫?』
「っ……私は大丈夫だってば!」
『……昨日のこと、気にしてるの……?』
「……ねぇ、ユウ……」
『なぁに?』
「……なんで藤ヶ谷さん、帰りにあんなこと言ったんだろ……」
『なんでって……』
「なんか、いつも余計なこと言ってくるし……たまにそれが、イライラする時があるの……」
『……藤ヶ谷くんも、ゆりちゃんのことが本気で好きなんだよ……。
それで、振り向いたりしたく欲しくてあんな言い方とかしちゃったんじゃないかな?』
「……。」
『まぁ、どうであれゆりちゃんには辛かっただろうけどさ……』
「……。」
こうしている間にも、涼介が迎えにくる時間になり、ゆりは荷物をまとめて涼介のもとに向かった。