第19章 ☆Story17☆ 二人きりの夏祭りデート
「……三船は?」
「っ……先に、帰りました……」
「……ふーん、そっか……」
「……。」
「……帰り、送るよ。
さすがに夜一人で人が多い場所を帰るのは危険だし……」
「っ……だいじょb‥「ここはガヤの好意に甘えなって!」……」
「そうだよ、さすがに今から一人で帰るの危険だよ……俺らは車できたんだ。
だから一緒に帰ろ?」
「……。」
「別に藤ヶ谷は取って食いやしねぇよ……万が一の場合は俺らが止めるし。」←
「っおい!(怒)」
「冗談だっつーの……ちょっと早いけど、そろそろ移動しよう。
花火が終わるといっせいに人だかりができるだろうからな……」
「あぁ……そうだな、
行こ?ゆりちゃん……」
「……はい、」
ゆりは4人の好意に甘え送ってもらうことにした。
ちなみに車は会場から少し離れた場所の駐車場に停めてある。
_駐車場
「んーと、席割りどうする?」
「とりあえずゆりちゃんは助手席でいいんじゃない?」
「だな!んじゃゆりちゃんは助手席ね!」
「ぁ、はい……」
ゆりはタカシとケントに背中を押され助手席に座ることに、他のメンバーは後ろに座ることになった。
そして車を発進させた。
「……ねぇゆりちゃん……」
「なんですか……」
「あの後、三船とはどうなったの……?」
「……あなたには関係ありません……。」
「……。」
「「……汗」」
(空気が重い……汗)
ゆりとタイスケ以外のメンバーは空気の重さを感じた。
しばらく無言の空間が続き、車は信号機で止まった。
「あー……もしかしていきなりキスとかされて気まずくなった?笑
それで三船が先に帰ったとか笑」
「っ!」
_パチンッ!!
突然、車内には『パチン』という音が響いた……。