第19章 ☆Story17☆ 二人きりの夏祭りデート
思わず「兄妹」と答えるゆりと憲吾。
そんな2人はまだ顔を赤くさせながらりんご飴を受け取った。
りんご飴を受け取った2人は再び移動。
_アムッ「おいひぃ……♪」
早速ゆりはりんご飴をひと口。
『……怒』
(僕も食べたぁぁぁい!!!)
「美味いか?」
「はい!このりんご飴甘くてすごく美味しいですよ!」
_アムッ「……あぁ、そうだな。」
憲吾もりんご飴をひと口。
「ふふっ♪……あ!金魚すくい!」
ゆりは金魚すくいの出店を見つけると、そのまま駆け足で駆け寄った。
「っおい……!」
突然駆け出したゆりを慌てて追いかける憲吾。
『(笑笑)』
(ゆりちゃんめっちゃはしゃいでる笑)
「すいません、お願いします!」
「あいよ!100円ねっ」
「はいっ!」
ゆりは100円を渡し、金魚すくいのおっちゃんからポイをもらった。
「よぉし……」
ゆりはしゃがみこみ金魚を取る気満々。
そしてゆりのところに駆け寄ってきた憲吾。
「っおい……」
「ぁ……いきなり走り出してすいません(苦笑)」
「いや……大丈夫だが……やったことあるのか?」
「っパパと来た時に2回くらい……でも結局取れなくて全部パパに取ってもらいました(苦笑)」
「……。」
「っ……もう中学生ですから、取れますよ!」←
『(笑笑)』
(ゆりちゃん、ムキになっちゃって笑)
「……。」
(多分……この感じだと無理だな……)←
憲吾はゆりからそんな雰囲気を感じ取った。
「っ……絶対取るんだから……」
ゆりは狙いを定め……
「……それっ……あ!!破れた!?」
ポイで金魚をすくいあげようとしたが、金魚に逃げられポイは見事真ん中で敗れた。
「……(苦笑)」
(やっぱりな……)←
「っ……おじさん、もう1回!」
「あいよ笑」
ゆりは100円を渡しリベンジ……
「っ次は絶対取るんだから……」
だがしかし……
「あぁっ!?」
「……(苦笑)」
またもや逃す……。