第19章 ☆Story17☆　二人きりの夏祭りデート

こうしてユウ……きょうすけはゆりとのコンタクトを終わり……





『っはぁ……なんで急に母さんが恋しくなっちゃったんだろ……
僕には、ちゃんとゆりちゃんや藤ヶ谷くんがいるのに……』




「ユウ〜っ？
なんか言った〜？」



『ううん！なんでもない！！』



「そお？
なんかさっきから独り言みたいなのが聞こえたような気がしたんだけど……」



『っゆりちゃんの気のせいだよ！』



「ふぅん……わかったぁ……」



『っはぁ……危ない危ない……テレビでも観よっかな……』



ユウはテレビをつけ、ゆりがあがってくるのを待った。








そしてそれから数十分でゆりがお風呂からあがってきた。



「ふぅサッパリした〜……」



『おかえりゆりちゃん！
明日はいよいよ三船くんとの初デートだね笑』



「へへっ……そういえば、そうだよね……
２人だけでどこかに行くの……（微笑）」



『……今のゆりちゃん、いつも以上にキラキラしてる笑』



「っそ、そお？（照笑）」



『うんっ！
明日は、もっとキラキラしてると思うよ……（微笑）』



「ふふっ……あ、今の内浴衣も出しておかなきゃ！
ユウ、ちょっとだけ手伝って！」



『はいはい笑』














百合side


さっき、きょうすけからコンタクトが入った。



ちょうど太輔はお風呂に入っていたからよかったけど、



これが太輔いたら無理にでもコンタクトを切らないといけなかったからホッとした。



……きょうすけは、ゆりが私のお腹に宿るのと同時にきょうすけもお腹に宿るはずだった。



でも、これも神様のいたずらなのかはわからないけど……



きょうすけがゆりと同じ日に生まれてくることはなかった……



私も本来息子がいたってわかったのは本当につい最近……



私がこの世に行くように話が出てから神様から知らされた、と言うかその場できょうすけの霊が呼び出され、



私が地上に着く前にゆりがいた場所、ユウというぬいぐるみのもとに宿った……。