第18章 ☆Story16☆ 海デート?
「ありがとうございます、」
「別にこれくらい良いって!
んじゃここ片付けて撤収するか……あ、ゆりちゃんは先行ってて良いよ!」
「っでも……」
「これ以上体冷やすとあれでしょ?荷物だけ持って先更衣室行ってて!」
「……いいんですか?」
「そりゃもちろん!
ほら行った行った!体冷えちゃう!」
「……それじゃ、お言葉に甘えて……」
ゆりはタイスケの言葉に甘え、荷物を持って更衣室に向かった。
「……。」
『君も随分気を使えるようになったね〜』
「っるっせぇ!
……なぁ、」
『なに?』
「さっき、ゆりちゃんと三船って何話してたの?」
『気が効くと思ったらそれ聞き出すためにゆりちゃん先に行かせたの?』
「っちげぇよ!たまたまだ!
……んで、何話してたんだよあの2人は……」
『……別に、普通の会話だよ?』
「……ホントかよ……」
『君みたいに三船君はそう簡単に手を出さないもんねー!』
「っどういう意味だよそれ!」
『よく言うよ……しょっちゅう抱きついてたくせに……』
「っ……そ、それは関係ねぇだろ!」
『ふーん』
ユウはジト目でタイスケを見た。
「っ……ちゃっちゃっと片付けるぞ。」
タイスケはせっせとシートなどを片付けを始めた。
それから5分ほどで片付けは終わり、ユウを抱きかかえタイスケも更衣室に向かった。
_それから10分ほど…
ゆりはすでに着替え終わっており、更衣室の外で待っていた。
「お待たせゆりちゃん!
待たせてごめんねっ」
「いえ、私は大丈夫ですよ?」
すでに着替え終わっていたゆりは当然、以前憲吾が選んだワンピースを着ていた。
「……。」
「どうかしましたか?」
「別に……やっぱ、他の男が選んだ服着てんのがイマイチ面白くないなーって思っただけ……」
「そんなにですか?」
「そりゃそうでしょ……んじゃ、行こうか」
「そうですね」