第18章 ☆Story16☆ 海デート?
「っ……」
「誘う時も、ゆりちゃんが一人でいる時……あ、今は一人だから誘い時だぞ!」
「っなに勝手に_グイッ!「ほらいけ!」っ……」
憲吾は吾郎に背中を押され、怪訝そうに振り向いた。
「ほら!
ゆりちゃんともっと一緒にいたいって思ったなら誘え!」
「っ……」
憲吾は数秒ためらったが、ゆりの方へ歩き出した。
「……(微笑)
頑張れよ、憲吾……」
吾郎は微笑みながら憲吾を見送った。
そして2人の視界に入らない場所に移動するのだった。
_現在
「っ急にこんな事を言って、すまない……無理なら全ぜ「っ行きたいです……!」っ……」
「っ行きたい、です……三船さんと一緒に花火大会……」
「っ……いい、のか?」
「クスッ……三船さんから誘ったんじゃないですか笑」
ゆりは小さくクスッと笑った。
「っ……///」
憲吾はその言葉に恥ずかしくなったのか顔を赤くさせた。
「ふふっ……明日は色々屋台とか出るみたいですし、一緒に楽しましょうよ?」
「……あぁ、そう……だな……」
「……(微笑)」
「っ……」
2人の間には少しの間沈黙が生まれた……。
「「……。」」
((何を話せば……))
そんな2人の沈黙を破ったのは……
「っゆりちゃん!そんなとこに居たんだ!また泳いで遊ばね?……って、なんで三船までいんだよ……」
「っ藤ヶ谷さん……」
「……。」
タイスケであった。
「……ゆりちゃん、1回海行ったら帰ろっか?
あんまり遅くまでいると帰るの夜とかになっちゃうし……」
「……そう、ですね……」
「んじゃいこ、」_グイッ!
「っちょ……」
タイスケはゆりの手を取り海辺の方へ歩き出した。
ゆりはいわれがまま引っ張られていくが、チラッと憲吾の方を振り向いた。
「っ……」
(三船さん……)
「そんなにアイツのことが気になんだ……」
「っ……気にして、悪いですか……」
「ま……俺からしたらね……」_グッ…!
「っ……」
タイスケは手を握る力を強めた。