第18章 ☆Story16☆ 海デート?
「え!
えっと……休み、ですけど……それが、どうかしましたか?」
「……花火、大会あるみたいなんだが……知ってるか?」
「ぁ、はい!1万発の花火があがる花火大会ですよね?
そこで屋台も出るとか!」
「……あぁ、」
「それが、どうかしたんですか?」
「っ……いや、その……」
「……。」
(三船さん、また焦ってるような……)
『(笑笑)』
(ゆりちゃんも鈍いなぁ笑)
「っ別に無理なら、いいんだが……」
「は、はい……」
「っ……」
「っ三船さん……?」
「っ花火、大会……」
「花火大会が、どうかしたんですか?」
「っ……」
『……。』
(もぉ!煩わしいな!!男ならビシッと言えよ!
それでゆりちゃんも察しろよ!!)
ユウは心の中でイライラし始めた。
「っ花火、大会……に、」
「花火大会に?」
「っ……いか、ないか……?」
「っえ!」
「っ……///」
憲吾は一気に顔を赤くさせた。
『……。』
(やっと言ったよ……これが藤ヶ谷くんだったら10秒くらいで済んじゃうのに……)
「っそれって……一緒に、ってことですか……?」
「っ……」_コクッ
憲吾は小さくうなづいた。
「っ……///」
(う、うそ……三船さんから……お誘い……///)
ゆりはさらに顔を赤くさせた。
憲吾は目を合わせないまま俯いていた。
「っ……///」
数十分前…
「なぁ憲吾!」
「なんだ?」
「お前……ゆりちゃんといて、どんな気持ちになってんだ?」
「っ……どんな、気持ちって……?」
「お前感情には鈍いからなぁ……ドキドキするとか楽しいとか!
色々あんだろ……んじゃさ!」
「……?」
「お前、はじめの方でゆりちゃんから貝がらもらったじゃん?
その時……どんな気持ちになった?」
「っどんな……気持ちって……」